手軽な入門サイズから本格派まで、人気の電気窯が揃う----スカット窯のアートファクトリー神戸

節電して楽しく焼成!

  スカット窯は、他の電気窯よりも少ない電力で昇温出来る構造になっています。
 更に、チョットした工夫で少ない電力で焼成が出来ます。 そのコツをご参考下さい。

(1)乾燥
作品の乾燥を、出来るだけ充分にする。 風通しが乾燥を促進します。 製作直後
はビールカバーを掛ける等ゆっくりした乾燥が必要ですが、窯詰め時には水分が出
来るだけ少ない十二分に乾燥させた方が、昇温電力を少なくできます。
(2)スピードは「MED」で。
昇温スピードは「SLO」よりも「MED」の方が消費電力が少なく、節電に成ります。
素焼きの場合は、「SLO」焼成が安心ですが「MED」を試してみて下さい。
本焼きの場合は、一旦素焼きしているので、一部の釉薬を除き、「MED」焼成でほ
ぼ問題ないと思います。
(3)MEDが良いという理由は・・・
コーン7/1239℃のプログラムは、MEDで8時間30分、SLOの場合は13
時間の焼成です。 実際に通電している時間は、コントロールの為にON/OFF 断続
しているので、それよりも可成り少ないです。 又、作品の「重量」「乾燥状態」
によって変化します。 約1/2と推定すると、MEDでは「4時間強」SLOでは
「6時間強」の通電になり、MEDの方が電気量が少ない事になります。
(4)窯詰めの密度−1・・・適時焼く
スカット窯は、炉体構造物/炉壁で消費する熱量が大変少ないので、内容物/作品
の量の多少によって、電気使用量が変わります。 つまり、多く詰めればその分多
く電気代が掛かり、少なく詰めれば少ない電気代で済みます。
この事から、スカット窯では作品を貯めて窯一杯にして焼くのではなく、適当な頃
合いで適時焼く事をお勧めしています。
(5)窯詰めの密度−2・・・複数個まとめて
しかし現実に1個だけで焼くのと、20個焼いたのと、1個あたりの電気代を考え
れば、やはり複数個まとめての方が安くて節電になります。
(6)窯詰めの密度−3・・・適当な空間
字のごとく、ビッシリと並べて焼くのが良いかというと、やはり作品と作品の間に
空間が必要です。発熱線から発せられた熱波は空間を通って窯の中心部へ向かいま
す。 空間が少ないと、中心部は熱不足になり、SLO焼成の時は大丈夫でもMED
は影響があるかも知れません。 適当な空間を空けて並べて下さい。
(7)窯詰めの密度−4・・・ほどほどの量
適当な空間とは? 窯によって違いがあるので試して見て下さい。空間があって窯
内がほぼ一杯になる『ほどほどの量』と言うのが、電気代が最小になります。
(8)FASTはもっと節電か? (目的が合えば節電)
FASTは、料理の『鰹のたたき』つまり「外は焼けても中は生。」をイメージして
下さい。「上絵付け用」のスピードです。完成した陶磁器に描くので、内部へは熱
を加える必要が無く、表面の絵の具だけに熱を加えて熔融して定着させる為の焼成
スピードです。目的が上絵付けならば、節電になります。 

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